Webライター、初心者からの日誌

ブログ歴10年超。2017年夏からWebライター。好奇心旺盛な30代。2015年冬、宮崎から京都へ移住。ライティングや趣味のことなど、あれこれ書いてます。

初めての確定申告。その5「仕訳ってどうやるの?」

Calculator, Pen and Calendar

確定申告が終わっていない、さよりです。

 

さて今回は、大事な大事な帳簿と仕訳(しわけ)についてお話します。初めて仕訳する人は難しく感じるかもしれませんが、コツが分かれば簡単です!

  • 帳簿なんて作ったことない
  • 仕訳って何?
  • MFクラウドに登録したけど、何すればいいの?
  • 帳簿を複式簿記で初めて作る

このようなことでお悩みの方に、少しでもお役に立てたら嬉しいです。今回は画像多め&長めの記事です。3,000文字ぐらいあります。

 

初心者向けに、ざっくり簡単に説明します。あまり難しい説明はしないので、帳簿や仕訳について詳しく知りたい方は各自お調べください(丸投げ)

  

 

 まず、私の簡単なプロフィールと現在の状況から。

  • 昨年の4月にコールセンターを退職
  • 7月から在宅でWebライター
  • 白色申告します
  • 帳簿は複式簿記で作成します
  • MFクラウドに登録済み

最近分かったんですが、MFクラウドは簡易簿記に対応していません。複式簿記でのみ仕訳が可能です。(…とあかりさんが教えてくれました。)

 

帳簿って何?

帳簿とは簡単に言うと、取引の内容を記録するものです。ここで言う取引とは「お金の流れ」のこと。平成26年(2014年)から白色申告も帳簿の作成・保存が義務付けられています。

 

帳簿には主に次の2種類があります。

 

例えば「3月1日に現金で1,000円の本を買った」という場合、

簡易簿記

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複式簿記

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 このように違います。

 

簡易簿記は名前からも分かるように、簡単な帳簿です。上記はあくまでも例で、書き方はわりと自由です。お金を使ったら「出金」、収入があれば「入金」とお金の流れを簡単に書くことができます。家計簿に近いですね。 

国税庁のHPに簡易帳簿の様式例や記入例が載っています。

帳簿の記帳のしかた -国税庁ホームページ

 

複式簿記は借方や貸方、勘定科目など見慣れない項目があります。初めて見る方はチンプンカンプンだと思います。私も初めはそうでした…。ちょっとやっかいです。

 

しかし、私は複式簿記で帳簿をつけることにしました。理由は

この3つ。

 

実は8年程前、日商簿記3級に合格しました。その際に複式簿記について勉強しており、簡易簿記だとかえって分かりづらいと感じました。

 

白色申告する人は簡易簿記でも良いですが、個人事業主なら複式簿記をおすすめします。売上や利益を把握することができるので、複式簿記を覚えて損はないです!

 

高収入になれば、青色申告65万円控除がお得。65万円控除を受ける=複式簿記!そう、どちらにせよ必要なのです。

 

次は複式簿記に欠かせない、仕訳についてご説明します。

  

仕訳って何?ゴールはどこ??

帳簿は「取引の内容を記録するもの 」でしたね。帳簿に記録すること=仕訳です。

↓これを作ることが仕訳。

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複式帳簿では、借方(かりかた)・貸方(かしかた)に分けて仕訳します。「借方=左、貸方=右」ぐらいの知識で大丈夫です。赤=止まれと同じように、それ以上も以下も考えなくてOK。

 

MFクラウドでもこのように載ってます。「借方が左?右?どっちだっけ?」と覚えなくても心配ありません。

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複式簿記において帳簿を作るゴールは、決算書を作るまでです。決算書には

この2つがあります。これを作るために毎日の取引をせっせと記録、つまり仕訳をします。

 

MFクラウドの決算書をクリックすると

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こんな風に出てきます。

 

確定申告では、昨年の1月1日〜12月31日までの帳簿が必要です。要は1年間の仕訳をしなければなりません。

帳簿の提出は不要ですが、帳簿を作らないと確定申告の書類は作れません。「帳簿を作れば確定申告はほぼ完了!」と言っても過言ではないのです。大事。ほんと大事。

   

 勘定科目って何?

 前回のブログの後半で「手動で仕訳登録」のやり方をご紹介しました。前回は簡単入力でやりました。これですね。

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 しかし複式簿記は簡単入力より、振替伝票入力の方が簡単です!こちら。

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初見だと、ここで何をどうしたら分からないですよね…。

でも安心してください。この記事を読み終わる頃には仕訳できるようになります!

 

実は貸借対照表損益計算書が関わってきます。少しだけ詳しく説明しますね。

こんな感じ。「え?どういうこと?」という方。覚えなくても大丈夫です!帳簿を作るだけなら「ふーん」で良いです。

 

また、貸借対照表損益計算書では「現金」「旅費交通費」など、勘定科目と呼ばれるものをそれぞれ受け持っています。

こんなイメージで決まっているものです。深く考えず「そういうものか」でOK。

 

一例ですが、勘定科目は下記のように分かれています。

貸借対照表

損益計算書

  • 費用…水道光熱費、通信費などの○○費
  • 収益…雑収入など

 

「現金は負債にはないの?」とか「売掛金って何?」とかそんな疑問は抱かなくて大丈夫です。勘定科目はそう決まっているものです。はい!これで勘定科目はバッチリ!

 

大事なのはコレです!!

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「何が増えたのか」が大事!!どの勘定科目が増えたか分かれば、仕訳はもう80%程マスター!やりましたね!!

 

仕訳すれば、なぜ80%もマスターしちゃったのか分かります。レッツチャレンジ!

 

仕訳してみよう!

さて。仕訳をしてみましょう。怖がらなくて大丈夫です。

 

前述した「3月1日に現金で1,000円の本を買った」 を例に仕訳します。

 

1.勘定科目を調べる

本は「新聞図書費」という勘定科目です。分からない場合はグーグル先生に聞くとほとんど教えてくれます。親切。

私は本で調べました。本だとさっと調べられて楽です。

※使っているのはこの本。勘定科目の早見表があって、便利でした。


フリーランス&個人事業主のための確定申告 改訂第12版

 

現金の勘定科目は「現金」です。分かりやすーい(棒読み)

 

 2.さっきの表のどこなのか知る

新聞図書費は費用です。○○費=費用で覚えていれば楽です。現金は資産です。普通預金も資産。リアルにお金は資産なので、分かりやすいと思います。

 

勘定科目が分かれば、さっきの表のどこに当てはまるのか確認しましょう。

 

本を買ったので、現金(資産)は減りましたね。本(費用)は自宅に増えました。

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「本という費用が増えた」と考えると「え?どういうこと??」の沼にハマるので、やめましょう。

 

現金が増えたか減ったかを把握すると、とっても簡単です。増えれば借方、減れば貸方へ書きます。ここまで分かれば、仕訳は80%ぐらいできました。

 

仕訳は賢くできていて、「どちらも借方(または貸方)に来る」なんてことは絶対にありません!なのでどちらか把握していれば問題なし!基本的には、現金や普通預金の増減が分かればOKです。

 

3.仕訳する

現金(資産)が減ったので、貸方(右)に現金。つまり、新聞図書費は自動的に借方(左)と決まります。

 

金額はどちらも1,000と書きます。借方と貸方の金額は必ず一致するのがルールです。サッカーでは1ゴール=1点なのと同じで、絶対的ルールです。

 

すると仕訳はこうなります。

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MFクラウドではこんな感じ。

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はい!仕訳できました!おめでとうございます!これで仕訳できるようになりました!わーい(拍手)

 

 

Webライターは使う勘定科目がほぼほぼ固定され、仕訳もある程度テンプレ化されます。

 

ちょっと今回長すぎたので、次回で「Webライターはこれを押さえておけばOK!」な仕訳をご紹介します。今3,300文字ぐらい…ヒィー……。

 

その6も近いうちに更新します!今から書きます!

 

お読みくださり、ありがとうございます!

(メモ:3,315文字)