初めての確定申告。その5「仕訳ってどうやるの?」
確定申告が終わっていない、さよりです。
さて今回は、大事な大事な帳簿と仕訳(しわけ)についてお話します。初めて仕訳する人は難しく感じるかもしれませんが、コツが分かれば簡単です!
このようなことでお悩みの方に、少しでもお役に立てたら嬉しいです。今回は画像多め&長めの記事です。3,000文字ぐらいあります。
初心者向けに、ざっくり簡単に説明します。あまり難しい説明はしないので、帳簿や仕訳について詳しく知りたい方は各自お調べください(丸投げ)
まず、私の簡単なプロフィールと現在の状況から。
最近分かったんですが、MFクラウドは簡易簿記に対応していません。複式簿記でのみ仕訳が可能です。(…とあかりさんが教えてくれました。)
帳簿って何?
帳簿とは簡単に言うと、取引の内容を記録するものです。ここで言う取引とは「お金の流れ」のこと。平成26年(2014年)から白色申告も帳簿の作成・保存が義務付けられています。
帳簿には主に次の2種類があります。
例えば「3月1日に現金で1,000円の本を買った」という場合、
簡易簿記
このように違います。
簡易簿記は名前からも分かるように、簡単な帳簿です。上記はあくまでも例で、書き方はわりと自由です。お金を使ったら「出金」、収入があれば「入金」とお金の流れを簡単に書くことができます。家計簿に近いですね。
※国税庁のHPに簡易帳簿の様式例や記入例が載っています。
複式簿記は借方や貸方、勘定科目など見慣れない項目があります。初めて見る方はチンプンカンプンだと思います。私も初めはそうでした…。ちょっとやっかいです。
しかし、私は複式簿記で帳簿をつけることにしました。理由は
この3つ。
実は8年程前、日商簿記3級に合格しました。その際に複式簿記について勉強しており、簡易簿記だとかえって分かりづらいと感じました。
白色申告する人は簡易簿記でも良いですが、個人事業主なら複式簿記をおすすめします。売上や利益を把握することができるので、複式簿記を覚えて損はないです!
高収入になれば、青色申告65万円控除がお得。65万円控除を受ける=複式簿記!そう、どちらにせよ必要なのです。
次は複式簿記に欠かせない、仕訳についてご説明します。
仕訳って何?ゴールはどこ??
帳簿は「取引の内容を記録するもの 」でしたね。帳簿に記録すること=仕訳です。
↓これを作ることが仕訳。
複式帳簿では、借方(かりかた)・貸方(かしかた)に分けて仕訳します。「借方=左、貸方=右」ぐらいの知識で大丈夫です。赤=止まれと同じように、それ以上も以下も考えなくてOK。
MFクラウドでもこのように載ってます。「借方が左?右?どっちだっけ?」と覚えなくても心配ありません。
複式簿記において帳簿を作るゴールは、決算書を作るまでです。決算書には
この2つがあります。これを作るために毎日の取引をせっせと記録、つまり仕訳をします。
MFクラウドの決算書をクリックすると
こんな風に出てきます。
確定申告では、昨年の1月1日〜12月31日までの帳簿が必要です。要は1年間の仕訳をしなければなりません。
帳簿の提出は不要ですが、帳簿を作らないと確定申告の書類は作れません。「帳簿を作れば確定申告はほぼ完了!」と言っても過言ではないのです。大事。ほんと大事。
勘定科目って何?
前回のブログの後半で「手動で仕訳登録」のやり方をご紹介しました。前回は簡単入力でやりました。これですね。
しかし複式簿記は簡単入力より、振替伝票入力の方が簡単です!こちら。
初見だと、ここで何をどうしたら分からないですよね…。
でも安心してください。この記事を読み終わる頃には仕訳できるようになります!
実は貸借対照表と損益計算書が関わってきます。少しだけ詳しく説明しますね。
こんな感じ。「え?どういうこと?」という方。覚えなくても大丈夫です!帳簿を作るだけなら「ふーん」で良いです。
また、貸借対照表と損益計算書では「現金」「旅費交通費」など、勘定科目と呼ばれるものをそれぞれ受け持っています。
こんなイメージで決まっているものです。深く考えず「そういうものか」でOK。
一例ですが、勘定科目は下記のように分かれています。
- 費用…水道光熱費、通信費などの○○費
- 収益…雑収入など
「現金は負債にはないの?」とか「売掛金って何?」とかそんな疑問は抱かなくて大丈夫です。勘定科目はそう決まっているものです。はい!これで勘定科目はバッチリ!
大事なのはコレです!!
「何が増えたのか」が大事!!どの勘定科目が増えたか分かれば、仕訳はもう80%程マスター!やりましたね!!
仕訳すれば、なぜ80%もマスターしちゃったのか分かります。レッツチャレンジ!
仕訳してみよう!
さて。仕訳をしてみましょう。怖がらなくて大丈夫です。
前述した「3月1日に現金で1,000円の本を買った」 を例に仕訳します。
1.勘定科目を調べる
本は「新聞図書費」という勘定科目です。分からない場合はグーグル先生に聞くとほとんど教えてくれます。親切。
私は本で調べました。本だとさっと調べられて楽です。
※使っているのはこの本。勘定科目の早見表があって、便利でした。
現金の勘定科目は「現金」です。分かりやすーい(棒読み)
2.さっきの表のどこなのか知る
新聞図書費は費用です。○○費=費用で覚えていれば楽です。現金は資産です。普通預金も資産。リアルにお金は資産なので、分かりやすいと思います。
勘定科目が分かれば、さっきの表のどこに当てはまるのか確認しましょう。
本を買ったので、現金(資産)は減りましたね。本(費用)は自宅に増えました。
「本という費用が増えた」と考えると「え?どういうこと??」の沼にハマるので、やめましょう。
現金が増えたか減ったかを把握すると、とっても簡単です。増えれば借方、減れば貸方へ書きます。ここまで分かれば、仕訳は80%ぐらいできました。
仕訳は賢くできていて、「どちらも借方(または貸方)に来る」なんてことは絶対にありません!なのでどちらか把握していれば問題なし!基本的には、現金や普通預金の増減が分かればOKです。
3.仕訳する
現金(資産)が減ったので、貸方(右)に現金。つまり、新聞図書費は自動的に借方(左)と決まります。
金額はどちらも1,000と書きます。借方と貸方の金額は必ず一致するのがルールです。サッカーでは1ゴール=1点なのと同じで、絶対的ルールです。
すると仕訳はこうなります。
MFクラウドではこんな感じ。
はい!仕訳できました!おめでとうございます!これで仕訳できるようになりました!わーい(拍手)
Webライターは使う勘定科目がほぼほぼ固定され、仕訳もある程度テンプレ化されます。
ちょっと今回長すぎたので、次回で「Webライターはこれを押さえておけばOK!」な仕訳をご紹介します。今3,300文字ぐらい…ヒィー……。
その6も近いうちに更新します!今から書きます!
お読みくださり、ありがとうございます!
(メモ:3,315文字)