Webライターを続けるのは、決して難しいことではない。
※7/2:加筆・修正しました。
久しぶりにセミナーへ行った、さよりです。
セミナーはWebライターになりたての頃に行ったっきり、約10ヶ月振り。右も左も分からなかった10ヶ月前とは違い、今回は「分かる…」「そう!ほんとそう!」などと共感した部分が多々ありました。
そして、今こそ「伝えたい!」と思ったことが溢れてきました。
そこで今回はセミナーの内容を交えつつ、
- Webライターを続けるために大切なこと
- クライアントと良い関係を保つコツ
などを私の経験も紹介しながらお伝えします。
Webライター歴1年も経っていないペーペーですが、社会人経験は10年ほど。私が仕事をする上での心構えにも触れます。
Webライターを始めた頃、「求められるのは知識」だと思っていた。
私がWebライターになろうと考えたのは、昨年7月。本格始動は9月からです。
(※「ライティングだけで生活できる人=プロライター」と思って書きました。)
ライティングを始めた頃は「自分の書いた文章でお金をもらえた!」と感動したほど、仕事に魅力を感じていました。
しかし何記事も書くと
- 専門性のある記事じゃないと稼げない(例:仮想通貨、教育など)
- 知識がなければ、文字単価の高い記事は書かせてもらえない
このように思えてきました。
実際にWebライターに関する本でもセミナーでも、専門性のあるジャンルは高単価になりやすいと言われています。
「専門性のあるジャンルは高単価」ということは、「専門性がないと稼げない」ということです。私も当初は約0.45円/文字で、低単価の記事を中心に執筆していました。
つまり、Webライターの仕事だけで食べていきたい場合、専門的な知識が必要。求められるのは知識。そう思っていました。
- 仮想通貨の知識を身につける
- 医療や薬など、専門性のある記事を選ぶ
上記はあくまでも例ですが、こういったことが必要なのかな?と感じていました。
私は、専門性のある記事を書きたくない。
ところがどっこいです。私は「このジャンルを専門的に書きたい!」と思えたジャンルはありません。それはWebライターと名乗ってから今に至るまで変わらずです。
私は好奇心旺盛で広ーく浅ーーい知識はありますが、特別何かの知識量が秀でているわけではありません。クライアントとして選んだメディアも、いろんなジャンルの記事を書ける所にしました。
自分のことを客観的に見ると、好奇心旺盛な性格が影響していると思います。広くいろんなことを知るのはとても楽しく、これまで見向きもしなかった分野の記事を書くと「こんな世界もあるのか!」とワクワクします。
だからといって、低単価に満足しているわけではありません。お金はあるに越したことはないですからね。
急に単価アップ!専門性がなくても高単価に近づいた
高単価案件への憧れもチラつく中、単価が上がるという事件が起きました。
何の前触れもなく突然、クライアントから
「○○さんはいつもコンスタントに記事を納品してくれるし、品質も高い!単価を○円にアップするよ!」
と連絡が来たのです。(※実際は敬語です。)
しかも嬉しいことに、契約中の全クライアントから単価アップのお知らせをいただきました。飛び跳ねるほど喜び、いや…実際に飛び跳ねました。ほんっっとに嬉しかったです!
専門性のあるジャンルを選ばなくても、少しずつだけど高単価に近づくことを身をもって知りました。
この時から少しずつ、
- なぜ私の単価は上がったのか?
- 仕事が途切れないのはなぜか?
と考えるようになりました。
そしてその答えが、今回のセミナーで見つかったのです。
誠実に相手や記事と向き合えば、選ばれるWebライターに!
昨日参加したセミナーはこちら。
テーマは「選ばれ続けるライターになるために必要なこと」。
Webライター目線のお話は、高単価案件をバシバシ納品されてきた、とっとこランサーさん。さらに、株式会社nanairoの代表取締役の西田さんからは、発注者目線のお話を聞くことができました。
選ばれ続けるWebライターになるのは難しくない
お2人とも、選ばれ続けるWebライターの条件として挙げたのはほぼ同じでした。
まず、とっとこランサーさんが考える、仕事が集まるライターになるためのポイントは次の4つ。
- 24時間以内の連絡を徹底する
- 発注者と目線を共有する
- 文字数稼ぎや誤字脱字など、雑な文章を書かない
- 納期を守る
続いて、西田さんが挙げた、Webライターの評価が上がるポイント。
- レスポンスが早い
- 納品期日を守る
- 意図がずれない
- 掘り下げて書いてくれる
- サイトのテイストに合わせてくれる
これを見て、どう感じられましたか?
私は正直、難しくないと感じました。Webライターとして仕事が集まり、評価が上がるためにするのは
- 知識量を増やす
- 資格をとる
- リサーチ力を高める
このようなことかと思っていたんです。ところが、報連相や納期などを実直に守ることが仕事につながる。これは驚きですし、私でも「続けられる」と思いました。
お話された「稼げるライターになるための方法」は後述しますが、Webライターとして仕事をお願いされ続けることは、どうやら難しくはなさそうです。
連絡はすぐに取り、納期は必ず守り、丁寧な文章を書く。
いずれも、私が続けていることです。納期は徹夜しようが何だろうが絶対守り、遅れそうな時は絶対に連絡します。納期を1度だけ延期してもらいましたが、納期に遅れたことはありません。
また、「文字数稼ぎや誤字脱字など、雑な文章を書かない」。こちらも単価が0.45円/文字の頃から意識して続けています。特に誤字脱字に関しては厳しい…つもりです。
たまに「誤字脱字があるのは仕方ない」みたいに開き直ってる人いますが、「いやいや!仕方ないで済ませず気を付けようよ…」と思います。
誤字脱字については以前、怒り狂ったような記事を書きました。最近また誤字脱字について思うことがあったので、そのうち…年内には書きます。
そして、発注者と目線を共有すれば、ライティングの際に意図がずれずに済みます。
また、もし「掘り下げて書くのが難しい…」と感じていれば、発注者に相談しても良いと思いますし、私はそうしています。
- どうしたら内容を掘り下げて書けるか
- リサーチしたけど、これ以上書けそうなことがない
「これ以上掘り下げて書けません!」と丸投げはNGですが、上記のように「やるだけのことはやった・どうしても分からない」と伝えた上で相談するのはOKだと思います。
クライアントと良い関係を保つためには、気軽に相談することが大切だと思います。疑問があるままでは、意図にそった記事は書きにくいはずです。
(経験上、質問しても返信が遅かったり、的外れな返信をしたりするクライアントは地雷率が高め。)
また、西田さんが5つ目に挙げた、サイトのテイストに合わせるというのは「当たり前」と思っていました。
Webライターはあくまでも運営しているサイトのライターの1人であって、そこに個性は不要です。テイストが異なると読む側も「なんかこの記事クセ強いな…」「違和感あるな」と考えてしまうと思うんです。
過大評価かもしれませんが、客観的に自分が書いた記事を見たり、これまでのクライアントとのやり取りを振り返ったりすると、選ばれ続けるライターの1人なのかな?と思いました。だから単価がアップしたのかな?とも思えました。
仕事が集まらないWebライターの特徴
とっとこランサーさんが、仕事が集まらないライターの特徴として、以下を挙げていました。
- 連絡レスポンスが遅い
- 「自分の表現を貫きたい」というこだわりが強すぎる
- 納品物の品質を軽視(例:文字数稼ぎ)
2は先程の「サイトのテイストに合わせてくれる」に近いですよね。正直、これに驚きました。
コラムやエッセイを除くと、Webライターの大半はあるサイトの記事を書いている、複数人のうちの1人だと思います。そしてそのサイトには独自の色があるはずです。
サイト内の他の記事とは明らかに異色なほど、自分の表現を貫く必要なんてどこにもないと考えています。
いかにそのサイトに溶け込み、読者に寄り添う記事にするか。
これが重要であって、ちょっと口が悪いですが、自分の表現を貫きたいなら小説やブログを書けー!と思います。その妙なプライドは、内容を掘り下げて書くことに回すほうが得策です。
(私はブログでは自由に書きますが、依頼された記事を書く時は個性を消してます。)
3の「納品物の品質を軽視」は文字数稼ぎと思われるような、質の低い記事を指します。誤字脱字も然りだと思います。誤字も脱字もないに越したことはない。
また、納品スピードがいくら早くても、品質の悪い記事なら意味がありません。私は執筆に時間がかかることが課題でしたが、先に品質を高める方を優先しました。書くうちに少ーーしずつ早く書けるようになりました。
(書けば書くだけ早くなるので、もしスピードに悩んでいる人がいたら…書くしかない!書くしかないです!書き続ければいずれ早くなります!!)
私のケースだと、急用で執筆時間が確保できず品質が悪い記事になりそうなら、〆切を延期できるか交渉します。無理なら他の人に頼むようにお願いします。
(とっとこさんは1時間約1,000文字がほぼほぼ限界だそうです。質を保つにはそれぐらいだと。私も1時間の限界は1,000〜1,200文字なので、とても勇気づけられました。)
品質の高い記事を納品し続ければ、単価アップのチャンスが訪れるかもしれません。私は現にアップしたので、クライアントの期待に応えられるように真面目にコツコツ続けることが大事だと思います。
分からないことは素直に相談すればOK!きっと答えてくれます。
連絡しない現場を目の当たりにした
今回のセミナーの参加者は抽選で決まりました。運良く選ばれて行ったわけですが、驚きの事実も聞きました。
事情は分かりませんが、一部キャンセルされた人がいたようです。しかし、中には何の連絡もなしに来なかった人もいたらしく、「そういうことか!!!」と思いました。
連絡が早いとか返事が丁寧とかそれ以前に、バックレる人がいる!かなり衝撃でした。そんな人に仕事は来ません。
他のWebライターがどういう風に仕事を進めているか知る機会は少なく、どんなWebライターなら仕事が来なくなるのかを知る機会も滅多にありません。
しかし連絡をせず、いつの間にか仕事を辞める人がいると知り、かなり驚きました。読者の方の中にはいないとは思いますが、「納期に間に合わないのに連絡しない」など心当たりのある人は要注意人物だと心得てください。
私はサボることができない。丁寧に仕事すれば誰かが見ている
前述したように、Webライターを続ける上で
- 連絡をきちんとする
- 納期を守る
- 雑な文章を書かない
などが大事だと分かりました。
どれも当たり前といえば当たり前のことだけど、「できない人がいる」と知ったのは私にとって非常に大きなことでした。
つまり当たり前のことを丁寧に続けていれば、チャンスがあるとも言えます。
ふと思い出したことがありました。
私は社会人経験が10年ほどです。さまざまな仕事をしてきましたが、共通していることがあります。バイトでも社員でも、接客業でも誰にも見えない仕事でも、サボることができないんです。
コールセンターで働いていた時のこと。電話が鳴らずに手が空く日もありました。そんな時、
- 上司にバレないようにゲームの攻略サイトを見る
- 隣の人とプライベートの話をする
正直こういう人もいます。しかし私はできませんでした。
会社にいる間は給料が発生しているわけで、誰かの恋愛相談の場ではないし、好きにネット検索していい時間ではないと考えているからです。
社会人になり「仕事が暇な時にこそ、その人の仕事ぶりが分かる」と思うようになりました。
そして真面目に丁寧に仕事をしていると、不思議と誰かが見ています。「誰も見ていない」と思っている場所でもサボらずに仕事をしていると、急に報われる。そんなことが多々ありました。
Webライターとして記事を書いている間も、手抜きをしようとは全く思いません。文字数稼ぎをしたり、誤字脱字のチェックをせずに納品したり、疑問をそのままにしたり。サボれない性分が仕事に活きていると感じました。
稼げるWebライターになるためのポイント
連絡を早くする・納期を守るといったこと以外にも
- 内容を掘り下げて書く
- 意図がずれない
など、当然記事を書く際に求められることもあります。
でも、これらは量をこなぜば段々分かってきます。不要なこだわりは捨て、クライアントが何を求めているか確認し、分からなければ質問する。そうしながら書くうちに少しずつ要領をつかめるはずです。
(※クライアントの中には「この部分はメインテーマではないので、補足程度の2〜3行でOKです」「ここはもう少し掘り下げて書いてほしい」のように伝えてくれる人もいます。目線を共有できるクライアントを見つけられたら、上達スピードはアップしますよ。)
仕事が来るだけでもありがたいですが、中には「もっと稼ぎたい!」という人もいますよね。私もそんな1人です。
西田さんが稼げるライターになるためのポイントを4つ仰っていました。
稼げるライターになるために pic.twitter.com/uA44HMl7cH
— さより⚽️🎾Webライター/あまがみ犬 (@amagamiken) June 30, 2018
最低限のスキルは前述した、連絡や納期、ブログでは触れなかった導入文の書き方などです。
2つ目の「発注者を選ぶ」については私の経験を交え、少し触れます。
低単価から抜け出すために契約を切る
発注者がライターを選ぶように、ライター側にも発注者を選ぶ権利があります。
でも私は0.45円/文字の頃、「単価が低い」とは思いながらも契約更新を続けていました。今思うと断る勇気がありませんでした。
ブログは10年近い経験があるものの、ライティングの経験は浅く、高単価のテストライティングに落ちていたのが大きな理由です。幸い1円/文字の仕事に受かり、低単価の仕事から抜け出せました。
もっと早く低単価のライティングを辞め、Webライターとしての経験が浅いうちは、兼業で良かったかもしれないと今は思います。低単価の依頼は受けず、バイトや派遣の仕事をしながらテストライティングを受けても良かったのでは…?と。今更たられば言っても仕方ないですけどね。
そして0.2円/文字などの低単価の仕事は受けないようにしないと、いつまでもそういう仕事はなくなりません。超低単価でも仕事を受ける人がいれば、運営者はまたその値段で発注しようとします。
(※個人的には0.75円/文字以下が低単価だと思っています。最低賃金が1番低い県が737円なので。)
高単価になりやすい案件を探す
私は高単価案件の経験が少なく、あまりアドバイスできません。申し訳ないです。
仮想通貨や医療など、それなりに知識を要する記事は単価が高くなる傾向にあるようです。取材が伴うライティングも高いですね。
大企業の案件も高単価で、私が以前受けたテストライティングの中にも名のある企業がありました。受かっていれば安定的に仕事をもらえ、それなりの月収になる予定でした。悲しい。
しかし低単価の仕事も、続けていれば気付かぬうちに上達します。未経験者でも記事を書いていれば、全くの初心者よりも上手く書けるようになっているはずです。
低単価の案件で経験を積んだ後、単価アップを狙っても良いと思います。もしくはクライアント側から単価アップの連絡が来る…かも!
知識よりもまず、当たり前のことを丁寧に
「Webライターになりたい」「Webライターの仕事だけで食べていきたい」と思い、このブログを読んでいる人もいるかもしれません。
ライティングをする上で、知識やリサーチ力ももちろん大事です。でも意外にも、当たり前のことを当たり前にできるかが重要だと知りました。
いくら仕事ができても納期を守らなければ信用を失いますし、いつまでも誤字脱字が多い記事を納品していては仕事が集まらないでしょう。
「連絡しない」「納期を守らない」など、怠れば誰かに迷惑がかかることはしない。Webライターを続けるためには、まず、当たり前のことを丁寧に続けましょう。
お読みくださり、ありがとうございます!
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