ライティングするジャンルを選ぶ基準と、多ジャンルの記事を書くメリット
※2020年2月1日追記・修正
〆切ラッシュを乗り越えた、さよりです。
近々、クライアントが1つ減ります。いきなり悲しいお知らせで始まり、何だか申し訳ないです…。次の仕事を早急に探すべく、久しぶりにクラウドワークス を見ました。
単価が低すぎる案件をにらみつつ、いろいろと検索。ほどほどに単価が良く、私にも書けそうな記事があったため、テストライティングを2件受けました。
1件だけですが無事に受かり、2月以降もなんとかなりそうです。本当に良かった…。
私は主に女性向けサイトで執筆していますが、専門性の高い記事は書きません。正直なところ…書けません。好奇心旺盛なため、知識は広く浅く、特に詳しい分野がないのです。多ジャンルの記事を書きます。
ジャンルが違っても、とにかく記事を分かりやすく、読みやすく書くことを心がけています。先日受けたテストライティングも、同様に意識して書きました。
ありがたいことに、このブログはたくさんの初心者ライターの方がご覧くださっているようです。ありがとうございます!
よくよく考えると…初心者ライターが悩みやすい、執筆するジャンル・サイトについてはブログで触れていませんでした。
そこで今回は私の経験をふまえ、執筆するジャンル・サイトを選ぶ基準や、多ジャンルの記事を書くメリットについてお伝えします。何かしらの参考になれば、嬉しいです。
執筆するジャンル・サイトを決める基準
私は2017年8月頃から、Webライターとして記事を執筆しています。あっという間に2年半が経ちました。
Webライターとして仕事を始めた時、私は特に書きたいジャンルはありませんでした。「同世代に向けた記事なら書きやすいだろう」とふわっとした理由だけで、女性向けサイトを選びました。
今となっては、この選択がとても良かったように思います。私は女性で、現在36歳。執筆するサイトは20代後半〜40代前半の女性向けが中心。自分と年齢が近いので悩みに共感しやすく、とても書きやすいです。
極端な話、男性向けのサイトを選んでいたら、ここまで続いていなかったかもしれません。男性の悩みを深くイメージするのは難しく、書けたとしても、執筆時間が非常にかかるでしょう。
性別や年齢など、自分に似た人が対象のサイトが書きやすい
サイトを運営する際、どんな人に記事を読んでほしいか、運営者がターゲット層を決めています。例えば、「子育てしている30代の女性」のように決め、そのターゲットに合うような記事を書きます。
ターゲット層を「都内に住み、IT企業に勤めている32歳の女性。夫は商社勤務、3歳の子供がいて…」のように掘り下げ、どんな人物か具体的に設定する場合もあります。(※「ペルソナ」と呼ばれます。)
「Webライターになったばかりで、どんなサイトが自分に合うか分からない」という方がいたら、自分と似た人をターゲットにしたサイトがおすすめです。
自分と似た人とは、自分になるべく近い人を意味します。例えば、
- 女性なら女性向け、男性なら男性向け
- 年齢が近い
- 自分の興味がある分野を取り上げている
など、自分と似た人を対象にしたサイトを選べば、執筆しやすいはずです。
自分と感覚が似ているので「何に悩んでいるのか? 」「この商品があれば助かる!」などと共感しやすく、「これ、意味が分からない…」と感じることは少ないと思います。
興味があるジャンル・サイトを選ぶ。経験していたら、さらに◎
Webライターを募集しているジャンルは美容や不動産、就職、金融など多岐にわたります。応募する時は、興味があるジャンル・サイトもおすすめです。
興味があれば多少知識があるので書きやすく、リサーチもしやすいため、執筆時間が少なくて済みます。(例:化粧品が好きなら、美容に関するサイトを選ぶ。)
私は好奇心旺盛なので興味がある分野が広く、執筆する内容の多くは何かしら経験しています。
例えば、恋愛の記事。片思いも付き合ったこともあるし、過去には浮気もされました。気軽に書ける経験から、墓場に持っていくような経験まで、いろんな恋愛経験があるのでとても書きやすいと感じます。最近結婚したので、結婚に関する記事も得意です。
興味があり、さらには買ったり経験したりと、実際に行動に移したことがある分野があれば、ジャンル・サイトは一気に選びやすくなります。
(個人的には…いろいろと興味を持ってすぐに試す人は、Webライターに向いていると感じます。経験が豊富なので、選べるジャンル・サイトの幅が広いです。)
意外にあなどれない、サイト全体の文章の雰囲気
Webライター募集中のクライアントがサイトを公開していれば、必ず見ましょう!見る時のポイントはいくつかあり、その1つが文章の雰囲気です。
私はなるべく、普段読む記事に近い文章が書かれているサイトを選びます。
大袈裟ですが、文章の雰囲気は10代と50代では異なります。ファッションサイトを想定した次の2つの文章、印象が違いますよね?
- 今年らしいコーデが即完成♪
- すっきりとしたシルエットが叶います。
文章の雰囲気によって書き方を変えればいい…と思う人もいるかもしれません。しかし、私は重要視しています。
上の例だと、1つ目のような文章が苦手です。以前書いたことがありますが、語彙力がなさすぎて、完成までめちゃくちゃ時間がかかりました…。普段読まない文章を書くのは、難易度が高いと感じます。
ただでさえレギュレーションに沿って執筆しなければならないのに、さらにそのサイトの雰囲気に合う文章を書くのはなかなか大変です。(私が不器用だからかもしれませんが…。)
多ジャンルの記事を書くメリット
前述したように、私は主に女性向けサイトでライティングしています。執筆するジャンルは
- 美容
- 健康
- ライフスタイル
- 家事
などバラバラです。「美容に関する記事だけ書く」のように、何か専門性があるわけではありません。
ライティングは一般的に、専門性が高い方が文字単価も高いといわれます。多ジャンルの記事を書くと、文字単価は確かに低いです。しかし、メリットもあります。
多ジャンルの記事を2年半書いてきて、どんなメリットがあると感じたか、まとめます。
苦手なジャンル、得意なジャンルが分かってくる
興味があるジャンルの記事を書くうちに、だんだんと自分の得意・不得意が分かってきます。
私の場合、「書きたくない」と思うジャンルはほとんどありません。クライアントから依頼が来れば、よほどのことがない限り執筆します。
強いていえば、ファッションと飲食関係が苦手です。どちらも大好きですが、執筆はまた別の話。語彙力のなさを痛感しました…。(今後書く機会があれば、もちろん精進します。)
得意なジャンルが分かれば、応募しやすくなり、テストに進んだり受かったりする確率は上がります。そのうち自分の得意な記事ばかり書き続け、結果的に専門性の高い記事を書けるWebライターになれる…なんて可能性も。
契約の更新が途絶えても、次の仕事が決まりやすい
この2年半、何度か「サイトの更新を中止します」と突然告げられました。つまり、ある日突然仕事がなくなるんです。いかにこの業界が大変か、ひしひしと感じています。
最初に告げられた時はショックを隠せませんでしたが、度々同じようなことがあり、今はもう慣れました…。
契約の更新が途絶えたら、次の仕事を見つけるために、いろんな案件に応募します。応募の際、これまで書いた記事がとても役に立つんです!
クラウドワークス などで応募する際、書いた記事のURLを求められる場合があります。多ジャンルの記事を書いていれば、応募するジャンル・サイトに近い記事が見つかり、テストライティングに高確率で進めます。
いろんなジャンルを書いた経験が積み重なり、応募する幅が広がれば、仕事が決まる確率アップ!これは大きなメリットです。
自然と知識が増え、いろんなジャンルの執筆に対応できる
お伝えしたように、私は好奇心旺盛です。多ジャンルの記事を書くと、さらに興味があることが増えます。
興味・関心があることが増えれば、その分知識も増加。知識が増えたからこそ、書きやすくなる場合もあります。
また、執筆したことがないジャンルの依頼が来ても、苦にはなりません。多ジャンルの記事を書いていると、ある程度は対応できるようになるからです。
中には、クライアントが新たにサイトを立ち上げるケースもあります。「こちらのサイトでも執筆をお願いできますか?」と依頼が来た時、多ジャンルの記事を書いた経験があると、対応しやすいです。
(※これまで関わったクライアント全てが、新規サイトを立ち上げました。参考まで。)
多ジャンルの記事を書きながら経験を積むのも、1つの手
初心者ライターの方はライティングに対し、不安が大きいと思います。私も最初はそうでした。よく分かります…。
専門性の高い記事を書けるWebライターの方が報酬が高く、「専門性を身につけないといけないのかな?」と悩んでいた時期もありました。
しかし、多ジャンルの記事を書いて得られる経験も、とても大きいと感じています。どんなジャンルが得意なのか気づき、応募できる幅も広がります。
単価が低すぎないクライアントを選べば、多ジャンルの記事であってもWebライターの仕事を続けられるはずです。(一概にはいえませんが、最低でも文字単価0.8円以上の仕事を選ぶことをおすすめします。)
お読みくださり、ありがとうございます!何かお役に立てたなら幸いです。